水道週間に開催された「
浄水場体験ツアー」に行ってきました。参加費無料。事前申し込みも不要。
東京都水道局の数カ所の浄水場で開催されています。その中で東京都の施設なのに川崎にある「長沢浄水場」に行ってきました。
目的はもちろん特撮のロケ地だから。ウルトラマンシリーズ、仮面ライダー、ゴレンジャーなど。いろいろな番組でココがロケ地となっています。
隣は川崎市の長沢浄水場です。いままでココの全ての施設は川崎の施設だと勘違いしていましたが、実際には、東京都と川崎市の施設になっています。当然管轄が違うので建物の敷地は分かれています。
当日は雨の為、参加者は例年と比べて少ないので、ゆったり見学出来るとの事。でも一部外の見学コースは見れないようです。
まずは浄水場の説明から。
東京都の水不足のニュースを聞くたびに「川崎側の水を供給すれば」と思っていました。当然すでに行っていて、その施設がココでした。しかも昭和18年には分水協定が結ばれ、水は川崎市側から相模川水系の原水(湖沼水)を受けています。
でも、ココで供給できる水の量は東京都全体で約3%です。
原水とは直接湖沼の水の事。その原水をココで浄水し水道水になります。そして、ココは高台なので、その高さを利用して、自然に流れる力で多摩川を渡り、東京都に供給しています。
見学目的を聞かれ、参加者のほとんどは建物に手を上げた。水道局の本来の思惑と違う事ですが、ココの浄水場の魅力は建物。しっかり説明がありました。設計は「日本武道館」などの山田守」。デザインの特徴として「マッシュルームコラム」という柱です。そして特撮のロケ地。
そして実演。
薬品をいれて不純物を取り除きます。この行程にはコツがあるようで、薬品を入れた直後は素早くかき混ぜますが、その後はゆっくり、そして、不純物の塊が出来上がります。
ここの原水は湖が主なので藻などが発生し、それが臭いの元になるので、活性炭素を入れて臭いを取り除く実演もありました。
そして実演。
受け取った試験管。最初素早く振り、そしてゆっくり、そうすると、不純物の塊の出来上がり。
人数が少ないので、全ての参加者が試す事ができました。
説明が行われた部屋から。正面の庭の下には浄水した水道水を貯める配水池になっています。ここに貯められている水が水道市として供給されます。そして浄水場が高台にある事が分ります。正面には「聖マリアンナ病院」が見えます。
そして実際に施設の見学です。
屋上に上がると全ての施設を見る事ができます。
建てられた当時のコンクリートの打ちっぱなしなど見る事が出来ます。
ここで作られた水道水を流す管。長沢線配水本管。これが地中に埋まっていて多摩川を渡り東京都へ水を供給します。現在はこの中にさらに配管を通していて水を流しています。
ここで見学終了です。アンケートに答えて、お土産を頂きました。約1時間半ぐらい。
職員の皆様お疲れます。ありがとうございました。
気になるお土産。頂いた東京水は「朝霞浄水場」の水道水。長沢浄水場の水は入っておりません。
朝霞浄水場の水100%です。埼玉産ですね。